不要な老廃物を出す解毒・デトックスとは

近年、注目されている「解毒（デトックス）」そのものは何も新しい考えではなく、ずっと昔から世界各地で行われてきました。ヨーロッパでは冬に野菜が不足するので、肉や乳製品の保存食を中心とした食事を摂っていましたが、肉や乳製品を多く摂ると体に毒が溜まります。だから、春になると溜まった毒を解毒力の強い食材で排出する習慣があります。アボリジニーやアメリカンインディアンも伝統的に解毒力のあるハーブを使っています。

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体内に入るとその物質自体が生体機能を障害する物質（有害物質）としてよく知られているものとして、強い毒性をもつPCB（ポリ塩化ビフェニル）、建材として使われるアスベストやホルムアルデヒド、ガソリン中に含まれるベンゼン、環境ホルモンのダイオキシンなどがあります。

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最近では「環境ホルモン」が生殖器に与える影響が大きく取りざたされています。環境ホルモンが体内に蓄積されると生殖系に影響が出やすいといわれており、子宮内膜症、不妊、生殖器異常などの一因は環境ホルモンであるとの研究も進められています。

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体にとって過剰なものや不要なものも毒になります。最近では、体に害を及ぼす毒よりも体の流れを滞らせる毒の方が、いつの間にか私たちの健康を蝕んでいる事が多くあります。

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体には尿や便、汗、涙、呼吸などと一緒に毒素を排泄する機能が備わっています。しかし、私たちの身のまわりは環境ホルモンや農薬、ウィルス、脂肪分の多い食事、添加物で溢れており、体内で処理できる以上の毒が入り込んできます。処理できない毒が体に溜まると、不調を引き起こし、排泄する力が弱まり、ますます毒が体に溜まるという悪循環に陥ります。

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体を温めることも解毒には効果があります。お腹が冷えている人はおへそに温灸をしたり、リンパ節を温灸で温めるのも１つの方法です。リンパ節には体のゴミが溜まりやすいので、ここを温めて要らないものを流します。特に足のむくみには効果的で、この場合、鼠径（そけい）リンパ節を温灸で温めます。

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東洋医学では、人間は１つの小宇宙と考えます。その中で調和がとれていれば健康であり、調和がとれていなければ病気です。よって、歪んだ状態を整えることが治療であると考えます。

さらに「未病」という考え方もあります。

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