中国伝統医学では、外因によって起こる病気は6つの邪気によると考えています。
「邪気」とは読んで字のごとく、邪悪な気のことで、この悪い気が体に入ると病気が引き起こされます。
邪気は自然界の現象(気候・季節)に合わせて、風邪の邪気、寒の邪気、暑の邪気、火の邪気、湿の邪気、燥の邪気の六気があります。この邪気によって病気が引き起こされることを六淫といいます。
邪気は私たちの身のまわりにあり健康を脅かす存在です。
元気な体は、邪気を寄せ付けません。しかし、体が疲れていたり弱っていると、邪気が入り込みやすくなります。
体の中に浸入した邪気は経絡を通り、ひとところに溜まります。邪気の溜まりやすいところが「ツボ」なのです。
つまり、ツボを刺激することは、ツボに溜まった邪気を取り除き、押し出す効果があります。
風邪の邪気・・・肝、胆のうの病気、風邪、発熱、頭痛、関節痛
寒の邪気・・・腎、膀胱の病気、下痢、頻尿、腹痛、関節痛
暑の邪気・・・心臓、小腸の病気、息切れ、脱力感、大汗、のぼせ
火の邪気・・・心臓、小腸の病気、高熱、口渇、出血、腫れ
(寒・風・湿・燥の邪気が長く鬱積することで火の邪気となる)
湿の邪気・・・脾臓、胃の病気、吐き気、膀胱炎、下痢、浮腫
燥の邪気・・・肺、大腸の病気、肌の乾燥、咳、痰、喘息
体を芯から温める美杏香浴用ハーミットを入れたお風呂の中でツボ押しをすると、更に邪気を追い出すのに効果的です。
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