化粧品基材を引き出したら、お化粧なしで人前に出られるようになった
20代後半からスッピンでは、たとえ玄関先でも絶対に人前に出たくなかったのが、40歳になる現在は平気です。素肌に自信が持てるようになると、お化粧も薄くなります。
思い起こしてみると、それまではメイクすることが好きだったこともありますが、隠すことに一生懸命だったなあと思います。
私は、その後の自分の体験を通して、現代のシャンプー類をはじめ、さまざまな肌に直接使う物の原料の恐さを改めて痛感しています。
業界のあらゆる原料が見直されることを心から願って体験を書きたいと思います。
平成13年2月のことでした。初めは両方のひじの内側が、吹き出物ができたかのように、ボコボコと赤く皮膚が盛り上がってきました。それは体のあちこちに増えはじめ、盛り上がったものが平たくなると同時につながり出し、最後は上半身のほとんどが赤シャツを着ているかのようになったのです。赤くなった皮膚からは白くガサガサと、ときにはウロコのように変なものが浮いてきます。
ハーミットのお手入れでは5センチ幅の透明テープを使っています。本当に1日に1巻きがなくなるのです。それくらいかゆみがひどく、浮いてきた異物の厚みで感覚が薄れるほどで、テープで何度取っても取りきれないありさまでした。
特筆したいのは、その皮膚から止めともなく出てくる異物のことです。お風呂から上がると寒い時期だったため、みるみるうちに皮膚の表面に異物が現れて硬く縮んできます。
そのために腕や体のあちこちが締めつけられるような痛さです。それから逃れようと、まずは腕からさすりますが、ボロボロと床に白いものが落ちます。あるとき、腕をマッサージしたり、ひじから手首にかけてテープで異物を取るときに気づいたのですが、手や指先が光り、ツルツルとした手を洗いたくなるような妙な感触が残るのです。それはちょうど、スタイリング剤をつけた後の手の感触とそっくりでした。私は高校時代からパーマをかけていましたが、20代半ばからは月に1度のパーマは欠かさず、ヘアスタイルを保つために、多いときで日に3種類ものスタイリング剤を使うなど毎日多用していました。
これを読まれた方はそんはずはないと思われるかもしれませんが、使用するときに手についたものが洗っても落ちずにそれどころか、界面活性剤が浸透する際、一緒に体内へと食い込んだと考えています。また、それは異物ではく皮膚だろうと思われるかもしれません。テープで取っても痛みはなく、何時間か後にはまた、同じところが白くガサガサになるのです。これが人間の皮膚であると言えるのでしょうか。出てくる異物も場所によって感触は違いますし、ときには色も黄色や茶色、ねずみ色と違います。同じところからもその時々で、違う様子の異物が出てくるのです。
同時期に私は耳や頭からも異物が出ていました。頭全体の頭皮が真っ白でガチガチになり、ブラッシングをしてとりのぞかないとそれによって頭は閉めつけられるようでした。その頃、ほんの少量のシャンプーでこれまでにないほど泡立つのが不思議で、頭からは蓄積した界面活性剤が出てきたのでは?と思いました。
なにより、柴田先生がおっしゃる、本来人間にはない物質が皮膚から出てくるとき、それがひどいときには皆、アトピーと似たような症状になるということを実体験させてもらったのだ、そして、今後の私に必要なことを自分の体を通して体験させていただきたのだとありがたく受け止めています。
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