中国には、120以上のツボ刺激の方法があるそうです。中国のツボ刺激法では、ツボはなるべく手で刺激します。怪我や病気のときに治療することを「手当て」などと言いますが、手には癒しの力があるのです。
ツボを押さなくても、例えば患部に手を当てるだけで、その部分の血行は良くなり、治りが早まります。
なるべく自分の手指を使って、ツボを刺激することが、より高い効果をあげる近道です。
次に大切なのが、呼吸です。基本は、刺激するときに息を吐き、力を緩めるときに息を吸います。こうすることで、ツボに気血が循環し、うっ血が解消します。
ツボを刺激するときは、その部分に意識を集中させます。押すときにうっ血や凝りが解消され、力を緩めるときに、悪いものが経絡にのって排出されるイメージして行うと、より高い効果が得られます。
次に、ツボを刺激するときの7つのポイントをご紹介します。
全身・・・体を締め付けるベルトや時計を外して、リラックスした状態で行います。
意識・・・ツボを押すときに、経絡全体の循環が良くなっている、ツボや患部が温かくなるイメージを持ちます。
呼吸・・・ツボに刺激を加えるときに息を吐き、手の力を抜くときに息を吸います。
刺激の方法・・・基本は1回刺激しては力を緩める方法が良いです。慣れてきたら、3回刺激しては1回休み、弱の刺激から強の刺激へなどというようにアレンジしてみましょう。自分が一番気持ち良いと感じられる方法がベストです。
力の方向・・・うっ血や凝りを消散したいときは、心臓方向に力を入れます。全身の血流を良くしたいときは心臓と逆方向に力を入れます。
力の強さ・・・急な症状を治したいときは強めに、慢性の症状を改善したいときは弱めに力を入れます。
刺激の時間・・・症状が重い場合、刺激の時間を長くします。成人で20分が目安です。春夏は短く、秋冬は長く刺激します。
美杏香浴用ハーミットを入れた湯船の中で体を温めながらツボ押しすれば、血流がよくなり更に効果的です。
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