日本では、いたるところに自生している多年草で、毒を矯める草が名前の由来になっています。ドクダミは、東南アジアに多いのですが、ヨーロッパにはありません。生薬には特異の匂いがあるのが特徴で、一般に白十字状花が見えた状態を開花と呼んでいます。
江戸時代は馬医が用いた薬で、正末年から昭和初期にかけて急激に研究が進み、ドクダミブームを引き起こしました。それ以来、薬として認知された意外にも歴史の新しい薬草です。
ドクダミを乾燥されたものを十薬と呼んでおり、十薬というのは、馬の病気に10種の効果があるところからこの名があります。良い十薬は他物を混入せず葉がたくさんついていて緑色を帯びています。カビが生たり、赤く変色したものは不良品です。十薬は淋疾、尿道炎、梅毒の薬として古くからよく用いられてきました。抗菌性物質や新薬も発見されなかった時代は、最も身近で安価なそれらの治療薬として用いられていました。
高血圧には、常にお茶代わりに飲んでいると良いといわれています。この生草はちょっといやな匂いですが、乾燥品を煎用するといやな匂いはありません。生葉は紙に包んで焼くと、柔らかくなります。これを丸めて腫れ物の大きさに貼っておくと、膿を吸出し腫れ物は早く治り、あともきれいに治ります。
【薬用部分】
地上部の全草。
【採取時期】
6月、花期、白十字花形に見える開花の頃を採取の適期として根元から刈り取ります。
【用法】
十薬10〜15gを1日分とし、お茶がわりに服用して緩下、利尿の効果があり、浮腫をとります。また動脈硬化、高血圧を予防します。蓄膿症には生薬を摘み、鼻孔につめます。
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