日本の風土はトウガラシの栽培に適しており、特に栃木県下にはすぐれた品種が育成され、鷹の爪、日光、八房などは辛味の代表種で、中でも鷹の爪は世界各国の羨望種となっています。薬用にはもっぱら辛味の強いものが望まれ、鷹の爪、日光、八房などが充てられています。
「金魚育て草」の異名があるほど金魚の薬として有名で、また飼鳥の便秘にも、トウガラシを少量とかして飲ませると良いなと言われています。昔、寒い道中を旅する人は、腹巻の中にトウガラシをしのばせていました。今でも特にスキー靴に入れて、しびれる足を温める人もいます。
トウガラシは、健胃、浄血、赤引、止痛作用があり、健胃としては単味で用いることは稀で、ほとんど他のものに配合されます。薬用酒の一種、蕃椒酒は特に寒地のものには、冷え防止や食欲増進として愛用されるばかりではなく、脳血栓の予防や副腎を活発にするなどと言われています。
【薬用部分】
果実。
【採取時期】
夏〜秋。
果実は秋末のころ真紅色に成熟しますから、なるべく成熟したものを採り十分に日干しします。
【用法】
辛味性健胃薬で、特にアトニー性胃炎に効を奏します。肩こり、リウマチ、神経痛、靴ずれに粉末を小麦粉で練って塗ります。
神経痛の痛み止めには刻んだ果実の量の5〜10倍の水で煎じた汁をガーゼに浸し、患部に当てます。
美杏香浴用ハーミットには50種類近くの薬草や食品と重曹のみで作られています。美杏香浴用ハーミットを入れたお風呂に入ると体の芯から温まります。冷え性の方にピッタリです。

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