エジプト原産の紅花は、日本へはかなり古い時代に輸入されて、全国へ広がりました。紅花は強健な植物で、寒暖いずれの地方にもよく生育し、寒地は春まきして七月中旬ごろが採花期、暖地は秋まきで翌年の6月上旬ごろが採花期となります。繁殖は種子をまく方法に限られます。
花弁を摘み、紅餅を作り、これから紅を精製しました。紅は婦人の血行を盛んにし、体調を整え、顔色を良くする効果があります。種子に含まれる脂肪油の70%はリノール酸、αオリザノール、βシトステロールなどを含み、血中コレステロール濃度を下げ、動脈硬化の予防になります。
その他、紅花は口紅、ほお紅の原料として、また衣類の貴重な染料として有名です。薬用としては婦人の冷え性、産前、産後、通経、更年期障害など1日3gを煎用します。種子から採ったベニバナ油はコレステロール治療に使います。種子を煎用しても同じ効果ではないかといわれますが、それは期待できません。
【薬用部分】
花、種子。
花は頭花の頂に多数の花弁が集まって伸び出しているもので、初め黄色、次に橙色、次に紅色と変化します。摘花するのは橙色になったときが一番よいので、この色を選んで何回にも採ります。採り方は朝のうち花弁の柔らかいときを狙って、花弁のつけ根から爪で摘みとります。これを紙の上に広げ日干ししますと2〜3日で干しあがり濃紅色となります。これを生薬の紅花と呼びます。
【採取時期】
7月。
【用法】
浄血、通経薬として花1回1g、これに当帰を3〜4g加え、湯を注ぎ服用するか煎服します。動脈硬化症の予防には種子をあぶって食するか、ベニバナ油をサラダのドレッシングにします。
美杏香 紅には日本古来の口紅の顔料であった紅花も配合されています。市販の口紅とは違い美杏香 紅は紅花を始めとして食品から作られていますので、食品と一緒に体内に入っても安全です。

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