ヨモギは若い苗から大きく育った実のついているものまで、いつでも薬用に利用され、ありがたいことに全国いたるところの山林、原野、堤防など、郊外に出て散策すれば簡単に見つかります。
ヨモギは地下茎や匍匐茎を伸ばして繁殖していきますから、群生している地域はほとんど一種類がよくまとまって自生します。こんな場合は普通のヨモギが最も多く、次にヤマヨモギ、オトコヨモギなどで採取の場合はこれらが知らぬ間に混合されているのが実情ですが、民間薬として利用するには全然問題ありません。
ヨモギの全草を煮詰めてカスを捨て黒色のこうやく状にしたものを、小ようじの先でかき取ったくらいを水か白湯で飲むと胃病には特効的で、暑気あたり、水あたりの予防によく使われています。生葉の絞り汁はこれを一口飲むだけで、食あたり、腹痛にはよく効くことで知られています。
【薬用部分】
茎、葉。
【採取時期】
5〜7月。
ヨモギの葉を採取して日陰乾燥します。
茎葉実を薬用にするものは、十分に生育した夏土用ごろに刈り取り、陰干しして保存します。
【用法】
解熱、利尿、通経、補血、強壮、止血などの効果があり、風邪、頭痛、咽喉痛、吐血、出血などには1日25gを水500ccで250ccに煎じ、3回に分けて飲みます。神経痛、中風にはこの量を長く続けて用います。中風の手足のしびれには同様の割合で煎じたものを1回分としてお茶代わりに飲みます。
腰痛、打ち身などには100gほど布袋に入れヨモギ風呂として入浴すると良く効きます。
よもぎは美杏香の殆どの製品に配合されています。特に腰痛の場合は、美杏香浴用ハーミットを入れたお風呂でしっかりと体を温めることが効果的です。
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