ペットボトルや缶の緑茶をよく飲みますが、家庭で入れるお茶と同様の薬効は期待できますか?
ドリンクとして市販されている緑茶も、基本的には家庭で入れられる緑茶と同様に、茶葉から作られていますから、カテキンやその他の有効成分は含まれています。缶やペットボトルのお茶だからといって、効果がないということはありません。メーカーによっては、タンニン(カテキン)などの有効成分の含有量を表示している商品もあります。
但し、これらの商品の場合、やや薄味になる傾向があります。これは若い人たちが苦味を好まない、茶葉を多く使うとコストがかかる、品質が安定しにくいなどの理由が考えられます。そのため、家庭で入れる緑茶と比較して6〜7割程度の濃さになっており、そのぶん有効成分の量も少なくなっているはずです。
もし、緑茶の体にもたらす作用を期待してお茶を飲むのであれば、やはり自分でお茶を入れることをおすすめします。濃い目のお茶を入れれば、同じ水分量でも市販のドリンクと比べ、たくさんの有効成分を体に与えることにより、それだけ緑茶の効果を得る事になります。
緑茶もウーロン茶も紅茶も、もとは同じ茶葉から作られると聞きました。それなら効用も変わらないはずで、緑茶にこだわる必要はないのではありませんか?
たしかに、緑茶、ウーロン茶、紅茶など、世界各国で親しまれている様々なお茶は、みんな茶葉から摘みとられた葉を加工して作られた、言わば親戚関係のようなものです。お茶の中でも特に際立った有効成分と言われるカテキンも、緑茶だけにあるのではなく、紅茶に多く含まれています。
しかし、緑茶がなぜすぐれているかと言うと、それは「不発酵茶」だからです。他のお茶が茶葉を発酵させてから製造するのに対し、緑茶は発酵前に加熱したり、蒸すことで酸化をストップさせてしまいます。これによってカテキンや他のビタミン類などの酸化を防ぐことができ、品質の良い有効成分をたっぷりと含んでいるのです。
この製造方法の違いがあるからこそ、緑茶はお茶の中でも極めて健康に良い、と断言できるのです。
「宵越しのお茶は飲むな」と言われますが、本当にいけないのでしょうか?
いけません。「宵越しのお茶」とは、前日に入れた茶葉に再びお湯を注いでそのまま飲んでしまうことです。お茶には抗菌作用があるために、本来は腐り難いものですが、それはカテキン類などが多く抽出される1煎目、2煎目くらいまでです。何回も飲んで出がらしとなったお茶をそのまま置いておくと、すでにほとんどの抗菌の働きは失われており、しかも茶葉には栄養分がたっぷり残っているので、細菌が繁殖しやすい状態になってしまうのです。こうした状態の茶葉に再びお湯を注いで飲むと、体に有害な雑菌まで飲んでしまうことになります。
前の日に使った急須をそのままにして再びお湯を注いで飲むことは、絶対に避けなくてはいけません。少なくとも2時間以上たっている茶殻は、新しいものと入れ替えるようにしましょう。
抗酸化茶
抗酸化力は一般の緑茶の3倍、カフェインは半分。抗酸化茶を飲むことで、体内の老化(酸化)を制御していることが科学的に証明されている粉末緑茶です。
|