緑茶を食べる「食茶」で有効成分を１００％摂取

化粧品について知っておくべき新事実！

お茶を飲むことによって得られる効果は、効果の２〜３割を引き出しているのに過ぎないのです。お茶には水溶性成分と不溶性成分があり、飲むお茶には水溶性成分しか溶け出てきません。しかし、お湯に溶けない不溶成分にも、食物繊維、タンパク質、ベータカロチン、ビタミンE、ミネラルなど、体にとって必要な成分がたくさん含まれているのですから、お茶殻にして捨ててしまうのはもったいないことです。

大切な成分がお湯に溶け出ないのであれば、茶葉そのものを食べてしまえばいいのです。お茶は飲むもの、という発想を転換して、お茶は食べるもの、すなわち「食茶」ならお茶のもつ有効成分を１００％体内に摂取することが可能になるのです。

今でも「喫茶」とういう言葉が残っているように、お茶が薬として珍重された時代には、たしかにお茶を食べる習慣があったようです。お茶の効用を丸ごと摂取するために、茶葉を食べたり、茶碗の底に残った茶柱や茶殻もかじったりしていたのです。

しかし、食生活が豊かになって舌の肥えた日本人にとって、茶葉を食べることはいくら体によいと言われてもなかなか実践するのは難しいように感じられます。実際に、茶葉をボリボリと食べてみても、口に苦味が残り、舌触りも良くない。あの独特の風味もほとんど感じられず、決しておいしいものとは言えないでしょう。

ところが実は何度となくお茶を食べる機会に恵まれているのです。抹茶アイスに抹茶ケーキ、抹茶クッキーなど、デザートやお菓子などに使われる抹茶、この抹茶こそが食べるお茶の代名詞なのです。

抹茶はほかの日本茶と違って、茶葉にお湯を注いで味と成分を滲み出させる方法ではなく、茶葉を粉にして、それを茶せんでお湯にすべて溶かしてしまっていただくものです。すなわち、茶葉をすべてお湯に溶かして丸ごと飲んでしまうのですから、食茶とまったく同じことなのです。

さらに抹茶は粉状で扱いやすいことと、その味覚の上品さも手伝って、お菓子や料理に幅広く活用されていることは皆さんもご存知の通りです。洋風、和風を問わず、抹茶を使った食べ物は、お茶のヘルシーなイメージとも重なって、さまざまな形で商品化され、人気を呼んでいます。

そう考えれば、お茶を食べることはそれほど奇異なことではありません。抹茶のように、食茶は以前から私たちの生活の中にあった習慣であり、さらにお茶のもつ有効成分を１００％効率よく摂取する最も効果的な方法です。

私たち自身の発想を転換し、お茶を飲料としてだけではなく、野菜と同じ「食品」として捉え、その機能性を十分に活用するべきではないでしょうか。

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