漢方が秘めた体や皮膚を浄化するパワーについて

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西洋人参を野菜のニンジンと間違われる方が多いようですが、全くの別物です。朝鮮人参と同じウコギ科の植物の根で、北アメリカが原産地であることから西洋人参と呼ばれています。
高価で量も少ないことから、中国でも昔は余程の金持ちしか飲むことができませんでした。ところが、近年、中国国内で栽培されるようになって以来、香港、広東、上海を中心に人気が広がり、中国全土までその人気は広がっています。

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中国では、肉を食べた後には、酸っぱいものを食べると良いと言われています。寒い季節の食卓によくのぼる羊肉には、甘酸っぱいサンザシの実がぴったりです。この実の果実はサンザ肉といって、漢方薬の原料になります。

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人が健康を維持していくためには、「気」と「血」の調和が欠かせません。気には、血液の働きをコントロールして、血管外に漏れ出ないようにする働きがあります。この働きを、漢方では気の摂血作用と呼んでいます。

血管壁がもろくなったり、弛緩したりして起こる内出血、血小板の減少による皮下出血、月経過多、生理不順、歯茎からの出血、下血、血尿などの慢性出血性疾患―

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気には、元気・宗気・営気・衛気などがあります。衛気とは、主に体表に分布して、中医学でいう肺系（呼吸器系統）に属する皮膚や粘膜組織を巡回している一種の生体エネルギーのことで、絶えず体の内部環境を調節して、自然界に順応する働きをしています。わかりにくいかもしれませんが、衛気は、人間を細菌やウィルスから守ってくれる気です。

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中医学の考え方でとても重要なものに、「異病同治」があります。中医学では、疾病の本質に対して治療することを重視します。見かけの病状は異なっていても、その病気の原因が同じである場合、同じ方法によって治療します。

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春は花粉症の季節です。なぜこの時期、日本で花粉症が猛威をふるうのでしょうか。杉の木が多いという外的要因もありますが、日本人の体はいかにも正気（防衛力）が弱いからではないでしょうか。

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皮膚の呼吸や皮膚代謝でいえば、毛穴の開閉をコントロールしているのも衛気の作用です。毛穴を閉じたり開いたりすることで、体温を調節しています。

中医学では、「気」という考え方にも見られるように、人間が生存するためには、身体の生理状態を常に自然界の気温や気圧、湿度などの諸条件に合わせて適応するよう調節していかなければなりません。

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体力が落ちて免疫力の調節機能が低下し、内臓も機能低下してしまう状態は、中医学では生命体が持っているエネルギーである「気」が不足した状態ととらえ、これを「気虚」と言います。日本では、元気がなく、だるく、バテ気味で、風邪や病気になる手前の状態を指す、といったらわかりやすいでしょう。

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