地中海沿岸からアフリカを原産とする多年生多肉草木で、紀元前2000年もの昔から、アラビア地方ではあらゆる病気の特効薬として用いられたという歴史を持っています。
アロエは、医者いらず、万病の妙薬など少しオーバーに言われておりましたが、正確には、緩下、苦味健胃薬で、消化不良、慢性胃カタル、常習便秘に用いられることが多いです。
日本で栽培されているのは、キダチアロエです。挿木でどんどん増えていき、葉は肉厚で、縁にトゲがあります。アロエの下の方の古葉は多汁で、より効果が大きいといいます。
民間では生葉をすり下ろし、その汁を盃で一杯飲めば、喘息、痰、咳に効くといい、神経痛、リュウマチ、関節痛には生薬のすりおろしを布に広げ、患部に貼れば効くといって用いられます。この汁は火傷にも特効的で、傷痕が残らないといいます。ひび、あかぎれにも効きます。
【薬用部分】
肉厚の葉。
【採取時期】
随時。
利用部は厚い多肉質の葉です。この葉は一年中生葉がついていますから、必要なとき随時採ります。いつ採っても効能に変わりはありません。
【用法】
やけど、ひび、あかぎれには葉の汁を外用します。せき、ぜんそく、痰にはおそし汁を服用、神経痛、リウマチにはおそし汁を貼ります。胃腸病には葉の汁、または葉を刻んで飲みます。
アロエを内服するときは、妊娠時、月経時、虫垂炎の恐れがあるときは、控えて下さい。
アロエは昔から漢方薬や民間療法として用いられてきた植物です。飲むことで体内毒素を排泄してくれる美杏香ハーミットパウダーにもアロエは含まれています。
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